副業のはじめ方

副業が続かない本当の理由|意志ではなく「設計」の問題だった

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副業が続かない。

そう検索した方は、たぶん一度や二度ではなく、何回か同じことを繰り返しているのではないでしょうか。始めたときはやる気があった。手順も調べた。それなのに、二週間もすると開かなくなる。そしてまた別の副業を探し始める。

私もずっとそうでした。コロナ禍で収入が減り、物価が上がるなかで生活は苦しく、借金もある。「なんとかしないといけない」という気持ちだけは、人一倍あったと思います。それでも副業は四つ続けて潰しました。

長いあいだ、原因は自分の根性だと思っていました。でも今は少し違う見方をしています。続かなかったのは意志の問題ではなく、続かない形で始めていたという設計の問題だった。この記事では、その「形」の話をします。

副業が続かない人に共通する5つのパターン

まず、よくある挫折の型を整理します。読みながら、自分がどれに当てはまるか考えてみてください。おそらく一つではなく、二つ三つ重なっているはずです。

①お金が入る前に燃え尽きる

副業は、始めてから最初の収入までに時間がかかります。ブログなら数ヶ月、クラウドソーシングでも最初の受注まで数週間かかることは珍しくありません。

問題は、その「無収入の期間」を想定していないことです。成果が出ないから続かないのではなく、成果が出るまでの距離を知らないまま走り出すから、途中で燃料が切れる。これがいちばん多い型だと思います。

②「時間が余ったらやる」で始めている

「今日は疲れたから明日やろう」を三回繰り返すと、だいたいそのまま終わります。

会社員の一日で、副業に使える時間が自然に余ることはまずありません。本業があり、家事があり、疲労があります。時間は余るものではなく、先に取っておくものです。ここを間違えると、やる気の問題ではなく単純に物理的にできません。

③単価の低い案件で消耗して嫌になる

クラウドソーシングに登録して、最初に受けた案件が文字単価0.3円。三時間かけて千円ちょっと。この経験をすると、多くの人が「時給に換算したらバイトのほうがマシだ」と気づいて、そこで止まります。

これは正しい判断です。ただ、やめるべきなのは副業ではなく、その受け方だったという場合が多い。

④勉強が目的化して、いつまでも始まらない

教材を買う。動画を見る。ノートを取る。ここまでは進むのに、実際に手を動かして世に出す段階に行かない。

勉強は失敗しないので気持ちがいいんですよね。出品したり応募したりすると断られる可能性があるので、無意識に先延ばしにしてしまう。気づけば半年経っていた、というのはよくある話です。

⑤SNSで人と比べて落ち込む

Xを開けば「今月30万円達成しました」という投稿が流れてきます。自分はまだゼロ。それを見て、自分には向いていないと感じてやめる。

ただ、SNSに流れてくるのは成果が出た人の投稿だけです。うまくいっていない人はそもそも投稿しません。比較する母集団が最初から偏っているので、あそこを基準にすると誰でも落ち込みます。

五つのパターンに共通しているのは、どれも「気合いが足りない」という話ではないことです。無収入期間の想定不足、時間の確保の失敗、受け方の問題、着手の先延ばし、比較対象の誤り。すべて始める前の設計で防げる範囲にあります。

続かないのは意志が弱いからではない

意志力は「前提」にしてはいけない資源

副業が続く人と続かない人の差を「意志の強さ」で説明すると、話がそこで終わってしまいます。意志は増やせないからです。

そもそも、本業を終えた平日の夜に残っている判断力や集中力は、朝の状態とはまったく別物です。疲れている自分を責めても回復しません。疲れている状態の自分でも実行できる形にしておく、というのが現実的な打ち手だと思っています。

【体験談】私が4つの副業を潰した理由は、たぶん一つだけだった

私はこれまでに、せどり、トレカ投資、FX、ブログの四つを試して、四つとも続きませんでした。理由はそれぞれ違うように見えていました。生活と噛み合わなかった、趣味と混ざった、のめり込みすぎた、なんとなく見送った——当時はそう総括していました。

ただ、あとから振り返ると共通点が一つありました。どれも全部、自分の手だけでやろうとしていたということです。商品を探すのも、値付けを考えるのも、文章を書くのも、全部自分。だから一回あたりの負担が大きく、平日の夜にやるには重すぎた。時間対効果が悪く、疲弊して、続かなかった。

今はAIに下書きや調べ物を任せる形に変えました。それだけで一本あたりの負担が半分以下になり、平日2時間のペースで半年続いています。更新しない日も普通にあります。それでも止まらなくなったのは、たぶん私が強くなったからではなく、一回の重さが軽くなったからです。

四つを渡り歩いたあと、自分に合うジャンルをどう選び直したのかは、noteに書いています。同じところで止まっている方はそちらもどうぞ。

副業、何をやればいいか分からない人へ。4つ渡り歩いた私の無料AIジャンル診断(note)

続いている人がやっているのは我慢ではなく「削る設計」

続いている人の話を聞いていると、根性で押し切っている人はあまりいません。やることを減らし、判断を減らし、一回あたりの負担を軽くしている人が多い印象です。

副業を続けるコツは、頑張る量を増やすことではなく、続けられる重さまで落とすことなのだと思います。

続く副業の設計図・5ステップ

ここからは、始める前に決めておくと挫折しにくくなる五つのことをまとめます。

①ゴールを「月3万円」に置き直す

いきなり月10万円や脱サラを目標にすると、達成までが遠すぎて途中で心が折れます。

最初の目標は月3万円を勧めます。生活の実感が変わる程度には大きく、副業で現実に届く範囲でもあるからです。達成できる目標を先に一度達成することが、次に進む燃料になります。

最初の目標は「月3万円」。金額の大きさではなく、一度でも達成できるかどうかで決めます。到達不能な目標は、やる気ではなく自己否定を生みます。

②時間を先に確保する(余った時間ではなく固定枠)

「空いたらやる」ではなく、曜日と時間を先に決めてしまいます。

私の場合は、本業を終えて一時間休憩してから2時間、という形に落ち着きました。帰ってすぐは頭が動かないので、休憩を挟むことを前提にしています。そして睡眠は最低5時間を必ず確保すると決めています。睡眠を削って捻出した時間は、翌日の本業と翌週の副業を両方壊すので、結果的に何も残りません。

大事なのは長さより、毎回同じ形にすることです。決まった時間に始めると、やるかどうかを毎回悩まなくて済みます。

③初期費用ゼロで始める(やめても損しない状態にする)

初期費用をかけると、「元を取らなければ」という気持ちが生まれます。この気持ちは一見やる気に見えますが、実際には撤退を遅らせて、傷が深くなってからやめることになりがちです。

無料で始められる副業なら、合わないと分かった時点で気軽に方向転換できます。やめても損しない状態にしておくことが、逆説的に長く続く条件になります。

④成果が早く出る副業を選ぶ

①で書いたとおり、無収入期間が長いほど脱落しやすくなります。であれば、最初に選ぶのは成果までの距離が短いものにすべきです。

たとえば、自分のスキルや経験を直接売る形なら、買い手がつけばその場で収入になります。一方、広告収入型のブログは軌道に乗るまで数ヶ月から一年かかります。ブログが悪いという話ではなく、一本目に選ぶものではないということです。

一本目は「初期費用ゼロ」×「成果までが短い」で選ぶ。稼げる額の大きさで選ぶのは、一度でも成果を出したあとで構いません。

⑤やった記録を残す(続きを自動化する)

成果が出ない期間は、進んでいる実感がないのがつらいところです。そこで、やったことを一行でいいので記録しておきます。

「今日は提案文を2件送った」「プロフィールを直した」程度で十分です。収入がゼロでも、記録が20行たまっていれば、自分は止まっていないと確認できます。モチベーションを気分ではなく記録で支えるという考え方です。

この設計に合う副業はどれか

在庫も初期費用もいらないスキル販売という選択肢

五つの条件——初期費用ゼロ、成果までが短い、在庫を持たない、平日夜の時間で回せる、やめても損しない——をすべて満たしやすいのが、自分のスキルや経験を売る形のサービスです。

代表的なのがココナラで、会員登録は無料、出品も無料でできます。売れなければ手数料も発生しないので、合わなければ静かに撤退できます。「売るスキルなんてない」と感じる方も多いと思いますが、実際に売れているのは専門家というより、ちょっと先を行く人であることが多いです。

登録だけしておいて、出品するかどうかは後から決めても構いません。始めるかどうかを決める前に、まず中を見てみるのが早いと思います。

出品のやり方や、スキルに自信がない場合の出品ネタについては、別の記事で手順をまとめています。

AIを「時短装置」として組み込む

そしてもう一つ。何を選ぶにしても、一回あたりの作業をAIで軽くしておくことを勧めます。

私が四つ失敗して五つ目で止まらなくなった違いは、能力ではなくここでした。下書きを書かせる、リサーチをさせる、文章を整えさせる。それだけで平日の夜にできる量が変わります。無料で使える範囲でも十分効果があるので、副業の内容と一緒に「どこをAIに任せるか」も最初に決めておくと、続く確率が上がります。

どの作業をAIに任せて、どこは自分でやるのか。その線引きは別の記事にまとめました。

よくある質問

一日どのくらい時間を確保すればいいですか

まとまった時間が取れるなら1〜2時間、難しければ30分でも構いません。長さより毎週同じ形で繰り返せることを優先してください。睡眠を削って作った時間は続かないので、そこだけは避けたほうがいいと思います。

一度やめた副業を、また始めてもいいですか

問題ないと思います。むしろ、一度やめた経験がある人は「どこで止まるか」を知っているぶん有利です。同じ形で再開すると同じところで止まるので、時間の取り方か、作業の重さのどちらかを変えてから再開してください。

会社に副業がバレないか不安です

まずは就業規則を確認してください。近年は許可制・届出制を採用する企業が増えています。禁止されていない場合でも、住民税の徴収方法など事務的な注意点があるので、始める前に一度調べておくと安心です。

収入がまったく出ない時期はどう乗り切ればいいですか

出ない期間があるのが普通だ、と先に知っておくことが最大の対策です。そのうえで、ステップ⑤の記録を残してください。金額はゼロでも、行動の記録は増えていきます。判断材料をお金だけにしないことが、無収入期間を越えるコツだと思います。

まとめ|続かなかったのは、あなたの問題ではなく形の問題

長くなったので、要点だけ整理します。

副業が続かない原因は意志ではなく、続かない形で始めていることにある

対策は「月3万円」「時間を先に確保」「初期費用ゼロ」「成果までが短い」「記録を残す」の5つ

一回あたりの作業をAIで軽くすると、続く確率がさらに上がる

私自身、四つ潰してから五つ目でようやく止まらなくなりました。変えたのは気持ちではなく、やり方の重さです。もし今、何度目かの再スタートを考えているなら、次に選ぶものは続けられる重さかどうかで決めてみてください。

具体的に何から始めるか決めかねている方は、初期費用ゼロで成果までが短い形として、スキル販売から見てみるのが分かりやすいと思います。

次に読む: 副業の始め方完全ガイド|続かない人のための設計図

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