AIで副業を効率化

AI副業の始め方|まず「新しい副業」を探さないでいい理由

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「AI副業」で検索すると、月30万円、寝ている間に収入が、といった話が並びます。あわせて聞いたことのないツールの名前がいくつも出てきます。

一通り読み終わって残るのは、知っているツールの名前が少し増えたという事実だけ。で、結局自分は何をすればいいのか。そこは最後まで書かれていません。

私も同じところで止まっていました。せどり、トレカ投資、FX、ブログ。四つを渡り歩いて、四つとも続きませんでした。当時はそれぞれ別の理由で終わったと思っていたのですが、あとから見ると共通点がありました。全部を自分の手だけでやっていたことです。

だから最初にお伝えしたいのは、AIで新しい副業を探さなくていい、ということです。やるべきなのは、いまやろうとしている副業の一回を軽くすること。順番はそっちが先です。

この記事では、AIを副業のどこに入れるかを、使いどころの選び方から順に整理します。

「AI副業」には2つの意味がある

そもそも「AI副業」という言葉が、まったく違う2つのことを指したまま使われています。ここを分けないと、自分に当てはまる情報だけを拾えません。

①AIで作ったものを売る副業

AIで画像を作って素材サイトで売る。AIで記事を量産してブログに載せる。AIでキャラクターを作ってSNSを運用する。検索で出てくる「AI副業」は、ほとんどがこちらです。

派手な金額の話が出てくるのもこちらです。ただし、AIが作ったものをそのまま売る形は、同じことを考える人がすでに大勢いて、供給が一気に増えます。単価は下がりやすく、各サービスがAI生成物の扱いについて規約を変えることもあります。参入するなら、その前提を織り込んだうえで入る領域だと思います。

②AIで既存の副業を軽くする

もう一つは、副業そのものは今までどおりで、作業の一部だけをAIに渡す形です。

ライティングの下書きをAIに書かせる。出品用の商品説明文をAIに整えさせる。リサーチをAIにやらせて要点だけ受け取る。売っているものはAIではなく、これまでどおり自分の文章やサービスです。AIは道具として裏側にいるだけです。

地味です。月30万円の話も出てきません。ただ、こちらのほうが副業が終わらなくなる効果は大きいと思っています。

初心者が先に取るべきなのは②

理由は単純で、①は「新しい副業を始める」話だからです。

始めること自体は難しくありません。難しいのは続けることです。私は四回それで終わっています。新しい副業を一つ増やしても、一回あたりの負担が重いままなら、五回目も同じ場所で止まります。

②はその負担そのものを削る話です。しかも②で身につけた使い方は、あとから①をやるときにも効きます。順番として、②が先です。

なお、そもそもどんな副業があるのか、自分は何を選ぶべきかから決めたい方は、先にこちらを読んでもらったほうが早いと思います。

「AI副業」の2つの意味

  • ①AIで作ったものを売る … 検索で出てくるのはほぼこちら。供給が増えやすく、規約も変わりうる
  • ②AIで既存の副業を軽くする … 売るものは今までどおり。AIは裏方
  • 先に取るのは②。続かない原因は「一回が重いこと」であって、副業の種類ではないから

AIで軽くできる作業・軽くできない作業

②で進めると決めたら、次は「どこを渡すか」です。全部渡そうとすると失敗します。私がやりました。

軽くできる作業

AIに任せて効果が大きいのは、手数が多くて、正解が一つに決まらない作業です。

  • 下書きを書く(ゼロから書き始める重さがなくなる)
  • 調べ物をして要点だけまとめる
  • 構成案を出す、見出しを考える
  • 長い文章を要約する
  • 同じ内容を別の言い方に直す
  • アイデアを数で出す

共通しているのは、あとから自分が直せることです。AIの出力をそのまま使うのではなく、たたき台として受け取って直す。この形なら、作業時間は目に見えて減ります。

軽くできない作業

逆に、渡してはいけないものもあります。

  • 自分が実際に体験したこと(一次情報)
  • 数字や実績
  • 最終的にどうするかの判断
  • お客さんへの責任

AIはこの部分を「知らない」と言わずに、それらしい一般論で埋めてきます。しかもうまく埋めるので、読んでいる側は気づきにくい。ここを渡すと、自分の名前で嘘を出すことになります

【体験談】AIに丸投げして、自分の文章でなくなった話

私が最初にやった失敗は、指示が曖昧だったことです。

noteの記事を書かせるときに「SEOを意識して」、Xの投稿を作らせるときに「バズりやすく」とだけ伝えました。返ってきたのは、どこかで読んだことのある文章でした。直そうとして「もっと自然に」「もっと共感できるように」と指示を重ねたのですが、修正するたびに人間味が減っていきました。

読み返して分かったのは、自分の経験を渡していなかったということです。渡していない部分を、AIは一般論で埋めるしかない。私にしか書けないはずの話が、誰が書いても同じ文章になっていました。

指示を具体的にする、自分の経験を先に文字にしてから渡す。遠回りに見えますが、直しが減るぶん結果的に早く終わります。このあたりの失敗の全記録は、noteに書いています。

AIに「任せた」つもりが「丸投げ」になっていた話。副業で選ばれる人とそうでない人の違い(note)

AIに渡していい/渡してはいけない

  • 渡していい … 下書き・リサーチ・構成案・要約・言い換え・アイデア出し(=あとから自分で直せるもの)
  • 渡してはいけない … 一次情報・実体験・数字・最終判断・責任
  • 渡していない部分は、AIが一般論で埋めてくる。埋まっていることに気づきにくいのが一番危ない

AI副業の始め方3ステップ

やることは3つです。AIの使い方を勉強するところからは始めません。

①いまやる副業を1つ決める

AIから決めないでください。順番は逆です。

先に副業を決めて、そのあとで「この作業をAIに任せられないか」と考える。この順番なら、使うAIも使い方も自然に決まります。逆にAIから入ると、ツールの比較で時間が溶けて、副業自体は一歩も進みません。

まだ副業が決まっていない場合は、決めるところからで大丈夫です。ここで足踏みしても構いません。

②一番時間がかかっている作業を1つ選ぶ

決めた副業を、作業に分解します。たとえば記事を書く副業なら、ネタを決める、調べる、構成を作る、書く、直す、投稿する。

そのうち一番時間がかかっているものを1つだけ選びます。全部ではなく1つです。一番重い作業が軽くなると、体感がはっきり変わります。

私の場合は「何を書くか」を決めるところでした。以前はここだけで1時間かかっていて、記事1本の完成に1週間かかることもありました。

③その作業だけをAIに渡す

選んだ1つだけをAIに渡します。渡すときは、自分が持っている情報を先に書いて添える。それだけで返ってくるものの精度が変わります。

うまくいったら、次に重い作業を1つ追加する。この足し方なら、途中で管理しきれなくなることがありません。

私はリサーチを先に済ませておく形にしてから、昼休みの時間で作業に取りかかれるようになりました。作業そのものが得意になったわけではなく、取りかかるまでの重さが減っただけです。ただ、続くかどうかを決めるのはそこでした。

最初に使うAIツールの選び方

ここが一番迷うところだと思うので、結論から書きます。

最初は無料の汎用AI1つで足りる

ChatGPT、Claude、Geminiのような汎用の対話型AIを1つ。まずはこれで十分です。

上に挙げた「軽くできる作業」は、ほぼすべて汎用AIの無料の範囲でできます。専用ツールは、何が足りないかが分かってから探すほうが、選び方を間違えません。最初の1か月は、1つのAIを毎回同じ作業に使うほうが上達が早いと思います。

有料に切り替える判断ライン

無料のままで困らない人も多いので、いつ課金するかは自分で線を引いておくのがいいと思います。目安になるのは次の3つです。

  • 同じ作業を毎週何度も繰り返していて、無料の利用制限に頻繁に当たる
  • 出力の質が原因で直しに時間がかかっている
  • その副業からすでに収入が出ていて、月額を払っても残る

3つ目が一番大事です。収入が出る前に月額を積み上げると、成果が出ないまま固定費だけが増えます。無料で回して、収入が出てから道具を良くする。この順番を勧めます。

ツールを増やしすぎない

AIツールは毎月のように新しいものが出ます。ただ、増やすほど「どれで何をするか」を覚える手間が増えて、結局どれも中途半端になります。

1つを使い込んで、足りないと感じた部分だけを埋める。道具の数ではなく、同じ道具を同じ作業に繰り返し使うことのほうが効きます。

AIと相性がいい副業3つ

②の形で始めるとして、相性がいい副業を3つ挙げます。

スキル販売

自分の経験やちょっとした作業を売る形です。AIが効くのは、サービス内容の説明文を書くところ、お客さんへの返信の下書き、納品物のたたき台づくりです。

売っているのは自分の経験なので、AIに一次情報を奪われません。相性という点では一番いいと思います。

代表的なのがココナラです。登録は無料なので、まずどんなサービスが売れているかを見るところからで構いません。

出品するネタの探し方や具体的な手順は、別の記事にまとめています。

ライティング系

クラウドソーシングの記事執筆や、商品説明文のリライトなどです。構成案づくりと下書きをAIに任せられるので、1本あたりの時間が減ります。

ただし発注者によってはAIの使用に制限があります。応募前に募集要項を確認してください。使っていいかどうかは案件ごとに違います。

ブログ・note(ストック型)

自分の媒体に書きためていく形です。AIに調べ物と構成を任せて、体験と判断は自分で書く。この分担がはっきりしているので、続けやすさで言えばここが一番だと思います。

代わりに、書いた分がその月の収入になることはほぼありません。「今月の収入」より「来年の資産」に時間を使いたい人向けです。このサイトと私のnoteもここに入ります。

AIと相性がいい副業の共通点

  • 売るものは自分の経験や判断で、AIは裏方に回れる
  • 作業のなかに「下書き」「調べ物」「整える」が含まれている
  • 逆に、AIの出力そのものを商品にする形は、供給が増えやすく単価が下がりやすい

AIを使うときに気をつけること

最後に、始める前に知っておいたほうがいいことを3つ。

一次情報を渡さないと、それらしい嘘が混ざる

繰り返しになりますが、これが一番大きいです。AIは知らないことでも自信を持って書きます。日付、数字、固有名詞、法律や制度の細かい部分は特に注意が必要です。

自分の経験を渡す。事実の部分は自分で裏を取る。この2つを守れば、多くは防げます。

生成物の権利と各サービスの規約

AIが作ったものを商用で使えるかどうかは、使ったAIの規約と、出す先のサービスの規約の両方で決まります。しかもどちらも変わります。

「AI生成物の投稿を禁止」「AI使用の明示が必要」といった条件を設けているサービスもあります。使う前に、それぞれの利用規約を必ず確認してください。このあたりは個別の判断が必要な領域なので、迷ったらそのサービスの運営に問い合わせるのが確実です。

「AIで書いた」と明示すべきか

一律の正解はありません。プラットフォームが明示を求めている場合は、当然それに従います。

求められていない場合でも、私は隠さないほうがいいと思っています。読み手が知りたいのは「AIを使ったかどうか」ではなく「書いた人が実際に体験したことかどうか」です。そこさえはっきりしていれば、道具の話は減点になりにくいと感じています。

よくある質問

AIを触ったことがなくても始められますか

始められます。汎用の対話型AIは、日本語で普通に話しかければ動きます。専門的な知識は要りません。

最初は「この文章を短くして」くらいの簡単な作業から渡してみるのがいいと思います。うまくいく感覚が先にあったほうが続きます。

有料のAIツールは必要ですか

最初は不要だと思います。この記事で挙げた作業は、無料の範囲でほとんど回せます。

課金を考えるのは、無料の制限に頻繁に当たるようになってからで間に合います。判断の目安は上のセクションに書いたとおりです。

AIを使えば短期間で稼げますか

そうはならないと思います。AIが減らすのは作業時間であって、成果が出るまでの距離ではありません。

私自身、AIを使うようになってから作業は明らかに軽くなりましたが、収入が急に増えたわけではありません。変わったのは「終わらなくなった」ことです。続いた結果として成果が出るのであって、順番が逆になることはないと思っています。

AIに書かせた文章は読者に嫌われませんか

嫌われるのは「AIを使ったこと」ではなく、中身がないことだと思います。

私が失敗したときも、指摘されそうだと感じたのは文章の作り方ではなく、そこに自分の経験が入っていなかったことでした。体験と判断が自分のものであれば、下書きをAIに書かせたかどうかは大きな問題にならないと感じています。

どのくらいの時間を使えばいいですか

私の場合は、本業が終わって1時間休んでから2時間程度です。帰宅直後は頭が動かないので、休憩を先に入れています。

睡眠は削りません。削って作った時間は続かないからです。毎日やる必要もなく、更新しない日も多いのですが、この形にしてから半年続いています。

まとめ|AIは新しい副業ではなく、続けるための道具

要点を整理します。

  • 「AI副業」には①AIで作ったものを売る形と②AIで既存の副業を軽くする形があり、先に取るのは②
  • AIに渡していいのは下書き・リサーチ・構成・要約など、あとから自分で直せる作業
  • 一次情報・実体験・数字・最終判断は渡さない。渡していない部分はAIが一般論で埋めてくる
  • 始め方は3ステップ。①副業を決める ②一番重い作業を1つ選ぶ ③それだけをAIに渡す
  • ツールは無料の汎用AI1つから。課金は収入が出てから

私が四つ潰して五つ目で止まらなくなった違いは、能力でも意志でもありませんでした。一回あたりの重さが減っただけです。AIは、その重さを減らすための道具として一番効きました。

新しい副業を探しているなら、その前にいまの一回を軽くできないか考えてみてください。順番はそっちが先です。

次の一歩として、どちらから読んでも構いません。

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