副業のためにスクールへ申し込んだのに、課題を開かない日が続いている。そういう状態で、この記事を開いた方もいると思います。
責める話をするつもりはありません。私も、始めたものを止めたままにしている側です。
先に結論を書きます。スクールで続かなくなるのは、ある日やめると決めたからではありません。開く間隔が少しずつ空いて、気づいたときには戻りにくくなっています。 折れる瞬間より、その手前の時期のほうがずっと長いです。
ここで言うスクールは、副業や転職のために通う社会人向けのものです。プログラミングでも、Webデザインでも、動画編集でも、起きることは同じです。
最初に断っておきます。私はスクールに通ったことがありません。独学で副業をいくつも渡り歩いて、いまもこのサイトを続けています。だから書けるのは、スクールの中の話ではありません。お金を払っても払わなくても、同じように起きる止まり方の話です。
そもそも自分にスクールが向いているかを先に決めたい場合は、こちらが先です。
「お金を払ったから続く」は、半分だけ本当です
高いお金を払えば、もったいなくて続けるはずだ。申し込む前は、そう考えやすいです。
これは半分は当たっています。払った直後は、確かに背中を押されるはずです。
ただ、その効き目には期限があります。払った日は、日が経つほど遠くなります。分割の引き落としも、そのうち通信費と同じ「毎月出ていくもの」に変わります。そうなると、もう背中は押してくれません。
効き目が切れたあとに残るのは、毎週の時間割のほうです。
最初に折れるのは、やる気ではなく時間割です
申し込むときに見るのは、料金とカリキュラムが中心になりがちです。週に何時間必要かは、後回しにされやすいところです。
使える時間には、長さだけでなく形があります。
私は朝9時から夜18時まで働いています。副業に使える時間の形は、これまでに3回変わりました。
最初は、帰宅してすぐ副業を始めていました。ただ、体は帰ってきているのに、頭だけまだ職場に置いてある状態です。手が動きませんでした。
次に、本業が終わったら1時間休んで、そのあと2時間集中する形にしました。休憩を先に置くと、手が動くようになりました。
いまは、退勤してから帰宅するまでのあいだに、外で片づけています。職場の静まり返った休憩室か、行きつけのカフェです。家に入ると切り替わってしまうので、入る前に終わらせる形に落ち着きました。
どれかが間違いだったわけではありません。そのときの生活に合う形を探したら、こう変わっていきました。
ここで言いたいのは、時間の量が同じでも、形が合わなければ続かないということです。
平日に毎日少しずつ進める前提なのか。休日にまとめても間に合うのか。自分の時間の形に、そのスクールの進め方が入るかどうかです。
時間の形は、書き出すと見えます
形といっても、難しいものではありません。私のいまの形を書き出すと、こうなります。
| いつ | やるか |
|---|---|
| 平日の退勤後〜帰宅まで | やる(休憩室かカフェ) |
| 帰宅後 | やらない |
| 休日 | やる |
「帰宅後はやらない」まで書いておくのがポイントです。やらない時間を決めていないと、使える時間を多めに見積もりやすいと思います。見積もりが多いまま予定表を見ると、「入りそうだ」と判断しがちです。
入らない形で始めても、最初のうちは無理が効きます。無理が効いているあいだは、合っていないことに気づけません。一回あたりが重いと続かないのは、副業でも同じでした。
次に来るのが「鈍化」です
時間割が崩れても、人はすぐにはやめません。ここからが長いです。
私の場合、それが起きたのは公開した記事の数字でした。
見にいくのを、忘れるのです。
通知が来ないので、思い出すきっかけがありません。きっかけがないまま、数日が過ぎます。久しぶりに開いても、ほとんど変わっていません。そこで「どうせ今のままじゃ変わらないな」と思って閉じます。
これは、落ち込んでいるのとは少し違います。悲しいわけでも、悔しいわけでもありません。期待するのを、やめているだけです。
この記事では、この状態を「鈍化」と呼びます。偉そうに名前をつけましたが、私もまだこの中にいます。
鈍化は、休憩と見分けがつきません
鈍化の厄介なところは、休んでいるのと区別がつかないことです。
休憩と脱落は、見た目がほとんど同じです。
「今週は忙しかったから」と思えば、それは休憩です。同じ1週間が翌週も続けば、脱落になります。違いが分かるのは、あとから振り返ったときだけです。
スクールに置き換えると、たとえば動画を週末にまとめて見ようと決める。質問しようと思っていたことを、次に回す。どちらも、その場では筋の通った判断です。筋が通っているので、止まっている感覚がありません。
困るのは、止まったことより、止まっていると気づかないことのほうです。
鈍化しているあいだは、「やめた」という自覚がありません。自覚がないので、手の打ちようもありません。
「自分のペースで」ほど、鈍化しやすい
私が数字を見にいくのを忘れる理由は、通知が来ないからです。向こうから何も言ってこないものは、こちらから思い出すしかありません。
スクールにも、同じ形のものがあります。「自分のペースで進められます」という案内です。
聞こえはいいです。忙しい人ほど、ありがたく感じます。ただ、自分のペースで進められるということは、止まっても誰からも何も言われないということでもあります。
逆に、課題の締め切りが週ごとに来る。担当の人から、進み具合の連絡が来る。こういう形なら、間隔が空いた時点で外から気づかされます。
どちらが優れているという話ではありません。鈍化に自分で気づける人は、自分のペースでも進めます。気づけない人は、外から来る連絡に助けられるはずです。 私は、自分では気づけない側です。
払った金額が、判断を縛ります
お金を払っていると、鈍化にもう一つ重なるものがあります。合わないと感じても、やめる判断ができなくなることです。
ここでやめたら、払ったお金が無駄になる。そう考えると、「もう少し様子を見よう」が続きます。様子を見ているあいだにも、鈍化は進みます。
独学とスクールを比べた記事で、「お金が判断を縛る」と書きました。これはその続きです。
規模がまるで違うので、同じ話とは言えません。私にあるのは、AIツールの月額料金の話だけです。
ChatGPTとClaudeに、同時に課金していた時期があります。使っている作業は同じでした。「同じ作業なのに2つ払っている」と気づいて、ChatGPTを無料版に戻しました。
月額のツールなら、やめるのは一つの操作で済みます。数十万円のスクールは、そうはいきません。払った金額が大きいほど、「やめる」は重い判断になります。
ただ、見方を変えることもできます。様子見のあいだも、時間のほうは払い続けています。
誤解のないように書いておきます。スクールをやめておけ、という話ではありません。合う人には、一人でやるより短い道になると思います。払ったお金に、判断を任せないでほしいというだけです。
申し込む前に確かめる2つ
ここまでの話を、申し込む前の確認に置き換えます。確かめることは2つです。
| 確かめること | なぜ |
|---|---|
| 週に何時間、どういう形で必要か | 自分の時間の形に入るかどうかが決まる |
| 止まったとき、どうなるか | 折れたときに戻れるかどうかが決まる |
週に何時間、どういう形で必要か
長さだけでなく、形まで聞いてください。平日に少しずつ進める前提なのか、休日にまとめても間に合うのか。
自分の時間の形を先に書き出しておくと、返ってきた答えが合うかどうかをその場で判断できます。
止まったとき、どうなるか
休学や受講期間の延長はできるのか。途中でやめたとき、返金はあるのか。
申し込む前にこれを聞くのは、気が引けるかもしれません。最初から止まる前提で話しているように感じるからです。
それでも、聞いておいてください。止まったときの扱いを知っていれば、鈍化に気づいた時点で「休学する」という選択が取れます。知らなければ、払った分を回収しようとして様子見を続けることになります。
止まる前提で聞いておくと、止まったときに戻る道が残ります。
無料カウンセリングで何を聞くかは、別の記事にまとめました。休会や返金保証の条件も、そこに入れています。
止まってしまったときに、できること
もう止まっている方に向けて書きます。
鈍化から抜ける方法は、まだ持っていません。知っていたら、まず自分に使っています。
だから、解決策は書けません。書けるのは、次に戻るときのための準備だけです。
止まった事実を、止まった日付ごと残しておくことです。
最後に課題を出したのはいつか。最後に教材を開いたのはいつか。これを1行だけ、どこかに書いておきます。
鈍化は、始まった日がはっきりしません。はっきりしないので、どこまで戻ればいいかもぼやけます。ぼやけたままだと、最初から全部やり直そうとして、また一回が重くなります。
日付を書くのは、反省のためではありません。自分を責める材料にするくらいなら、書かないほうがましです。戻る場所に、目印を立てておくだけです。
止まっている期間が長いなら、休学や延長の条件をもう一度読んでみてください。申し込んだときに読み飛ばした条件が、いまになって使えることがあります。
戻ると決めた日も、同じ場所に書いておきます。止まった日と戻る日が並んでいれば、そのあいだは「休んでいた期間」になります。書いていなければ、いつまでも「止まっている期間」のままです。
よくある質問
スクールの挫折率は、どれくらいですか
私には、確かな数字を示せません。何をもって「挫折」と数えるかが、調べる側によって違うためです。
数字を探すより、自分がどこで止まりそうかを先に見ておくほうが、判断には使えます。挫折率が低いスクールでも、自分の時間の形に入らなければ、止まる側に入ります。
一度止まったら、もう戻れませんか
戻れないとは思いません。ただ、私もまだ戻る途中なので、言い切ることはできません。
止まった場所が分からないまま戻ろうとすると、最初からやり直すことになりがちです。止まった日付が分かっていれば、戻る場所だけははっきりします。
休学や延長を使うのは、甘えですか
甘えではありません。止まる人がいる前提で、用意されている制度です。
使わずに様子見を続けるより、一度はっきり止めたほうが、戻る日付を決めやすくなります。
まとめ
スクールで続かなくなるのは、意志が弱いからではないと思います。
時間の形が合わず、開く間隔が空いて期待をやめ、払った金額がやめる判断を遅らせる。折れ方には、この順番があります。
申し込む前にこの順番を知っておくと、間隔が空き始めたところで気づけます。気づけたら、休学でも延長でも、戻る日付を決める。止まることは防げなくても、止まったまま終わることは防げるはずです。
数字を見にいくのを忘れたまま、この記事を書いています。これからも、止まる場所の話を書いていきたいと思います。